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ドライカーボンのパイプを巻く

さて、いよいよドライカーボンパイプを巻いてみよう。

まず、Aliexpressで届いたカーボンプリプレグ。

3K 200g/㎡ 硬化温度120度というもの。

使うものをざっと並べてみた。

60㎝のクッキングシートは作業台の保護用。

後、シュリンクテープも重要。60度くらいで縮んで材料を締め上げてくれる。

アルミパイプは横山テクノで切り売りしてもらったもの。
アルミパイプがマンドレル(芯)として好まれるのは熱膨張係数が大きいからだ。

https://www.apiste.co.jp/contents/technical_note/basic/temperature/coefficient.html

焼いてプリプレグが固まった後、冷ますと大きく収縮するのではがれやすいというメリットがある。

 

25㎝幅のクッキングシートを巻き、それをシュリンクテープを巻いて押さえる。別に締め上げる必要もないのだが、クッキングシートをきっちりパイプに押さえつけないと、プリプレグを巻くときに隙間をなくすときに難儀する。

そもそもプロは普通クッキングシートなどは使わないようだ。写真にもあるような離形ワックスを何回も塗っては乾かしを繰り返し、プリプレグとアルミパイプの熱膨張係数の違い頼みで焼くようだ。

しかし、熟練しないアマチュアが真似してみて「抜けなかった」という話もよく聞く。かくいう私もウエットカーボンのパイプ作りでうんざりするほど経験しているので、何とか間違いなく抜ける方法として開発した苦肉の策だ。

買ったプリプレグが50㎝×100㎝。80㎜パイプに2重に巻くには微妙に足りないサイズ。

仕方がないので26㎝幅にカット。

保護用のシートをはがしたところ。

パイプに巻き付けるときには裏の紙製シートをうまく使うとよいようだ。

写真はないが、輪ゴムなんかも使うとよいと思う。

とにかく、パイプとの間に隙間を作らないようにきっちり巻き付けるのが大切。それさえできればシュリンクテープで押さえる。

いよいよオーブンにイン。

まずはシュリンクテープで締め付けられるように布団乾燥機で60~70度で30分ほど温める。

で、120度以上に温めるにはヒートガン。近所のホームセンターで3980円で買ったノーブランド品。

これをFFストーブ用の排気筒でマンドレルの内側に吹き込む。

温度管理は120度迄のものが2つとテスターのおまけ機能の全3個。

120度以上は「HH」と表示されるので、これで必要な温度に達したことを確認しつつ、テスターの方で130度以上にならないように管理する。

30分ほど焼いたところで冷ます。

北海道の冬なので、雪の中に放り込めばあっという間に冷え冷え。

クッキングシートのおかげで抜くのは簡単。ヌルっと抜けてくれる。

あとは表面のシュリンクテープをはがせば出来上がり。

シュリンクテープの跡が残るが、これはベルトサンダーででも削ってやろうか。

 

 

 

 

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