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北海道モデルロケット定点着地競技機(改)

セッティング前

うまくいかないと思った種コン高度機を重量化する方針だが、いろいろ考えた結果、やはりこれが一番妥当そうに思えてきた。

何しろ30㎜ボディチューブなら種コン用のランチャーが使える。高度計や放出システムの運用に習熟できてメリットが大きいと考えた。

先の「失敗」と思えた重量オーバーについてはバラストとして積んでいた「ビーコン」を外せば解決できる。

というわけで、作った機体がこれ。

セッティング前
セッティング前

高度計はノーズコーン内に収める。エンジンにはエンジンキャップとボートテイルブロックをはめる。

エンジンブロック
エンジンブロック

このボートテイルブロックはショックコード(紙飛行機で使う通称「赤ゴム」)とケブラー糸でノーズコーンに接続されている。

このようにつないでおけば不測の事態でどこかが抜けた場合でも各パーツが分離して失格になるという事故が防げる。

次にこのエンジンとボディチューブの間に畳んだストリーマーを収納する。ストリーマーや糸、ゴムなどを挟み込むと重大な事故になるので丁寧な作業が必要だ。

丁寧に押し込んでやればエンジンの装着は完了。逆噴射時にはノーズコーンではなく、エンジンブロックが放出され、ストリーマーが展開するってえ寸法だ。

エンジンブロックについて質問があったので、細かく書いておく。

エンジンキャップの断面図は以下のようになっている。

黄色い部分がエンジン上端、薄い水色がエンジンキャップの断面図だ。内側が半径にして1㎜程小さくしてあり、エンジンがキャップからずれることを防いでいる。なお、このエンジンキャップがボディチューブ内で位置がずれないよう、ボディチューブ内側にストッパーを接着してある。

一方、ボートテイルブロックは下記の通り。

こちらも下端はエンジンがずれないように半径にして0.2㎜ほど小さくしてある。ここにきっちりはめこめば、逆噴射時にもえんじんだけが下に飛び出す心配がない。

とにかく一度打ち上げてみなくては話が始まらない。近々打ち上げてみようと思う。

1件のコメント

  1. えーてん

    取り外し可能なエンジンブロック構造教えていただきありがとうございます。
    この形式ならば、ロケット尾端からエンジンを前方何ミリの位置に置くかもコントロールできますし、エンジン脱着も少し時間はかかるかもですが、確実にできそうです。またエンジンを尾端から少し上にする事で、本体尾端の直径をエンジン直径よりも小さくできるため、Cd値低減にも繋げられそうです。

    放出薬でノーズコーンを飛ばす方式しか頭にありませんでした。
    この方式は制作難易度が高そうですが、いま設計している長さ2mのロケットのパラシュートを開く仕組みに組み込みを考えてみます。(ノーズコーンに放出薬の力を伝えるよりもこちらの方式の方が長い伝達経路が不要なため良さそうです)

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