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大型モデルロケットのノーズコーンを作る

まずはノーズコーンからつくり始めよう。

大型のモデルロケットでもノーズコーンは市販のプラスチック製を使うことが多いようで、自作のし方はあまり見かけない。たまに発泡素材を削り出すものを見かける程度だ。

発泡素材を削り出してもよいのだが、高度計などを積み込むことを考えると、重量物は少しでも先端近くに置きたい。つまりノーズコーンの中でも少しでもてっぺんに置きたいわけだ。

するとどうしても空洞構造のものをつくりたくなる。

そこで今回はペーパークラフトで作ることにした。

形状は三角コーンなら簡単。直径77㎜、全長240㎜として扇型のサイズを求める。

扇型の半径は三平方の定理で求められる。

r=sqrt(240^2+38.5^2)=sqrt(5760+1482.25)=243.068

この円の円周は243.068*2*pi

だが、コーン基部の直径は77㎜なのでコーンの型紙の円弧は77㎜*piとなる。

360*基部円周/コーンの扇形の円弧でコーンの扇型の中心角が求められることになる。

しかし、コニカルノーズコーンはロマンが足りない。

是非、オジーブ型のノーズコーンにしたいのだが、平面で曲面を作るには限度がある。

今回は高さ方向にスライスして、積み重ねることにした。もちろん細かくスライスすればそれだけきれいなオジーブ型に近づくが、今回は6段。そして継ぎ目の裏側には補強用の当て紙をする。これはこの作り方だとどうしても継ぎ目が高くなるので、紙ヤスリを当てた時に薄くなった継ぎ目部を補強をしたいからである。

用いた数値は

これに使った数式はこんな感じ。

Inkscape上で円ツールを使って数値入力。出来上がった図面がこれ。

黄色いところがのりしろになる。

細かいビロビロ部分もInkscapeで作図できるのだが、面倒なので帯状に描いておいてカッターで目見当で切るだけとする。

貼り合わせたものがこれ。

若干紙やすりを当ててスムーズになっている。

更にスムーズにしたいので、マイクロバルーンをエポキシに混ぜ込んで薄く塗りつけた。

後は一般的な塗装と一緒。

プラサフを吹いて・・・

色ラッカーのスプレー缶を何回かに分けて吹く。

あっという間にオジーブ型コーンの出来上がり。

全長240㎜、直径77㎜、重量は29gで仕上がった。

まだまだ完璧なスムースさには至っていないが、まあ、こんなもんでしょ。

強度的に問題が出たら上からカーボンをペタペタと貼ってやる予定。でも、そんなダサいことはできれば避けたい。

2件のコメント

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