おととしから計画していたモデルロケット全国大会にやっと参戦できた。
まず、会場はつくば市のJAXA。つくばエクスプレスの終点から徒歩で向かう。
普通はバスで向かうようだが、朝食と昼食をゲットしようと場当たり的に考えながら歩くが・・・
JAXA近くには食事ができる店もコンビニもないということだったが、本当に何もない。
敷地内には食堂もセブンイレブンもあるが、大会がある土曜日は休業中。飲み物の自動販売機すらない。
7時過ぎに会場につくと厳重に入場制限された敷地内では準備が始まっていた。
今年は運営上の問題があり、3種目のうち1種目ができなくないとうことで、定点着地競技が取りやめになった。
まずは滞空時間競技。
今回はとにかく参加することに意義があるという感じ。
パラシュートが開くことだけを祈っていたがそれすらもかなわず。
原因は発射の時の衝撃でエンジンマウントが前方に移動、減速装置放出用の火薬で取り付け部が燃えてしまったようだ。
自分の機体ではないが、飛行姿勢などに疑義があれば飛行後に審判に提出を求められる。木に引っかかるなどして提出できなければ失格となるそうだ。
で、気合を入れてきた高度競技。
滞空時間競技の反省を踏まえ、減速装置周りの熱対策を急遽追加したが・・・
なんとこちらも記録なし。
原因はボディとノーズコーンを結ぶゴムを止める糸が燃えたようだ。
ここはこれまでケブラー糸を使ってきたところだが、何を血迷ったかナイロン糸に交換してしまったものだ。
それでも着前にマスキングテープを上から張り、保護したつもりだったのだがそれも爆風で吹き飛んだらしく溶けてしまっている。
目視ではそこそこ上がってるように見えただけに、このような初歩的なミスで記録されなかったのは悔しいったらありゃしない。
そんなこんなで3種目が2種目になった分早く終わるかと思ったが、JAXA見学を挟んで結局閉会式は真っ暗になってから。
ともかく、来年のリベンジを誓ってJAXAを後にする。
なお、自分の記録は取れなかったが、たくさんの機体を見せていただいたのは今後の財産になる。
とりわけ東海モデルロケットクラブの皆さんには多くのご示唆をいただいた。
このご恩は次回の記録という形でお返ししたいと考えている。
大会出場お疲れ様です。
現在、高度競技用のモデルロケットを作成中でもし良ければ何点か教えてください。
1.ボディチューブの下の端とエンジンの下の端の位置関係はどうされましたか。(ボディチューブの下端よりもエンジンの下端を上にされましたか)
2.滞空時間用の機体のフィンの下端が平らではなく絞られています。空力重心を下げる目的の場合、フィン下端は高度競技用のように平らにした方が良さそうですが、絞られたのは何故ですか
3.高度競技用のモデルロケットのフィンが小さいです。他のページで読ませてもらいましたが、ボディチューブも、かなり軽量化されているため、重りを先頭に載せませんと真っ直ぐ飛ばなさそうですが、重りは載せられたのでしょうか
4.エンジンの熱で燃えないように、滞空時間用と違い、高度競技用はエンジンの軸線から距離を取るようにフィンをカットされています。
フィンをエンジン軸線ギリギリまで配置することで、Cd値的には滞空時間競技用の方が優れていそうですが、どのように評価されたのでしょうか
もし回答いただけるものがありましたらお願いします。
コメントありがとうござます。 詳しくは図解などを入れて新しいポストとして投稿したいと思いますが、とりあえずコメントの形で。
1について、 エンジンはできるだけボディチューブ奥に引っ込める形で装着しています、高度競技用ではボディチューブ内にストリーマ―しか入らないのでボディチューブ下端から20㎜ほど入ったところがエンジン下端になっています。ちなみにボディチューブ内側にはアルミホイルを貼りました。
2について 今回はフィンの前縁に沿ってバルサの木目を設定しています。ご指摘のように空力中心を下げるには下端で水平に切るのが一番効果的ですが、前縁に沿った平行四辺形からはみ出した部分は極めて折れやすい木目配置になってしまいます。というわけで、「このくらいのはみだしなら折れないかな~」という目見当の妥協点があの形でした。
3について オモリはつけていません。代わりにエンジンを上方にずらすことで重心を上げています。フィンの大きさや形について、OpenRocket上で検討したものです。 安定度は0.5前後に設定していたと思います。この設定で、少なくとも「真っすぐ上がる」ことはできましたので、小さすぎることはなかった模様です。
4について おっしゃる通り、フィンの「効き」は滞空競技用きのように下に行くほど大きい方が効きます(空力中心を下げます)。が、高度競技用はエンジンが奥まっているので燃焼ガスが広がってフィンを燃やしてしまうのです。それに対し滞空時間用はボディチューブ下端にあるので、「逃げ」が無くてもフィンに高音なガスが当たることはなかったというわけです。
質問の内容一つ一つがなかなか鋭いところを突いていてうれしいです。疑問があれば、またどんどんお寄せください。
ご丁寧な回答ありがとうございます。
モデルロケットの記事は大変参考になり、モデルロケット作成の参考にさせていただいてます。
1.ボディチューブ下端から20mmの位置にエンジン配置されてるんですね。
ボディチューブ内壁が燃焼ガスで溶けない対策でアルミホイルを取り付けられたのですね。
2.ファンの形状はバルサ材の木目との兼ね合いだったのですね。
3.エンジン位置を上に上げることで重りなしにされたのですね、種子島のモデルロケット大会は確か安定度1〜1.5必須と記載ありましたので、安定度0.5は最高高度狙いの機体設計なのですかね(安定度を計算したことがないため、推測ですが)
4.エンジンの位置でフィンと軸の距離を調整されたのですね。
滞空時間競技用はパラシュート格納空間確保のため、エンジンは下の方に配置、重心が下に落ちるので仕方なく大きめのフィンを配置されたのですね。
もし、1/2Aエンジン用モデルロケットの記事を書いてくださる場合、下記について教えていただけるとありがたいです。
各パーツの長さと重さ、Cd値
(現在の私の高度競技用ベストは
ノーズ0.5g 長さ60mm、
ボディチューブ1.5g 長さ126mm 直径25mm、
エンジンマウント0.4g、
フィン3枚で0.6g ボディチューブ下端から64mm、
Cd値は試射後計算予定)