機体下端を絞る形の高度競技機の開発に取り組んできたが、最終的には断念。
少しでもエンジンを上部に移動し、フィン面積を縮小することにより高度を稼ごうとするコンセプトとエンジンブロックの耐熱性との折り合いがつかなかったためだ。
まず、試したのがお手軽な3Dプリンタで軽量フィラメントを使ったもの。エンジンブロック下端から2㎝はいったところにエンジン下端を設定したがモノのみごとにぐにゃぐにゃ。
アルミホイルで保護するとか、はみ出し部分をカーボンや紙エポキシなどで作ってみたが、信頼に足るものはできなかった。
もちろん、紙を厚くするとかアルミホイルで何重にも保護するとかすれば可能かもしれないが、この本体下部の重量増はフィンの面積増に直結するので本末転倒になってしまう。
というわけでボディチューブ下端まで直径25㎜の切りっぱなし。アルミホイルで保護して20㎜上部に移動という形に落ち着いた。
5月大会時の機体と違うのは2点。
① フィンの後退角を減らし翼弦も短くした。コンパクトなフィンで抵抗削減。
② 外からはみえないが内部でエンジンが発航時上部にずれない様に設置しているストッパーをダイソースチレン5㎜から1㎜バルサ2枚合わせへの変更。
なお、①に伴って全長が短くなる分、ノーズコーン先端につまようじを付加し、全長250㎜以上のレギュレーションに対応した。
これでOpenRocket上のシミュレーション値で93.6mとなった。
実際に作ってみると、シミュレーション値17.7gに対し18.24g。まあ、接着剤の重さとか、ランチラグの重さを計算していなかったとか合ったので、まあ、こんなものでしょう。
各部を見ていくと、ボディチューブとフィン、ランチラグやショックコードなどで3.03g
ノーズコーン0.86g
エンジンに太さのアダプターを付けて14.12g
ストリーマーとワディングで0.42g。
といったところ。
滞空競技機はもっとシンプル。
パラシュートを余裕をもって収納できる容積を確保することを最優先した結果、何の変哲もない機体。
そのパラシュートは既成のキットをそのまま使用。60㎝と72㎝を用意して当日の天候を見て使い分ける。
https://www.apogeerockets.com/Building-Supplies/Parachutes/Competition-Chutes
先輩方は様々なポリ袋から材料を選択したり、細くて絡みにくい糸を探したりときめ細かな工夫をしているところ、恥ずかしい限りだが、まずは記録を残すことを優先した。
5月大会の機体と並べて記念撮影。