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学研の気体ロケット

ロケットの燃料としては固体ロケットもしくは液体燃料、両方を使うハイブリットロケットなどがある。固体の燃料に気体の酸化剤を使うガスハイブリットなんてのもあるが。

そんな中、燃料も酸化剤も気体を使って飛ばそうというのがこれ。

https://hon.gakken.jp/book/1575081900

これ以前にも外国製のものが売られていたが、あくまでも玩具として売られており、こちらはイマイチ食指が動かなかった。

学研のロケットは手回し発電機で電気を起こし、電気分解をして水素と酸素を発生させ、圧電素子の火花で着火してロケットを飛ばすというものだ。

原理はすべて中学校までで学ぶもので、理屈はだれもが納得するものだが、これを一連の教材としてまとめ上げた学研はやはりすごいと感心してしまう。

組み立てたのがこれ。

傾いている筒が発射台で、水が満たされている。発射筒の中の赤い線は圧電素子に繋がれており、発射ボタンとなっている。この火花が出る部分がぬれていると火花が飛ばないので、よく乾かしておくことが重要だ。

右手前の太い筒がガス発生装置。オレンジ色の手回し発電機を回すとステンレスビスの電極から酸素と水素が発生する
ロケットを発射筒にはめ込んで酸素と水素の混合ガスを送り込むと、発射筒の中の水が奥のリザーブタンクに押し出される仕組みだ。

十分にガスがたまったらあとは中央の発射ボタンを押すだけ。結構勢いよく飛び、ためることができるガスの量や機体の重さや表面積の設計が絶妙だということがわかる。

燃料充填から発射までの動画がこちら。

水素ロケットの発射

真ん中の発射ボタンは有線でつながれており、取り外せるようになっていることに後から気づいたというのは内緒だ。

1件のコメント

  1. ポテト

    こちらの紹介文をみて、子どもに気体ロケットを購入しました。
    電気分解の仕組み、金属の酸化、酸素と水素の燃焼等を学べたようです。とてもよいものの紹介ありがとうございました。

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