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ドライカーボンでフィンを作る

 

直径80㎜のモデルロケット用のフィンを作る。

以前、76㎜用にダイソースチレンコアにウエット・カーボン貼りは以前作り、強度も十分なのだが,ボディチューブをプリプレグで作ったらフィンもプリプレグで作ってみたいという欲求がめらめらと湧き上がってきた。

ドライカーボンでフィンを作るには30分以上120度以上の温度に一定の形に保持する必要がある。

例えば強固なコア材などがあれば、周りをプリプレグで包んで焼くだけでよいのだが、モデルロケットのフィンのように薄いものはそうもいかない。

というわけで、まず用意したのが女型。

ダイソーのMDFをCNCで彫り込んで作った。

官製サイズの内側3㎜から傾斜をつけて深さ1㎜のくぼみを作った。

周囲に3㎜のカーボン2重の厚みのエッジから傾斜のついたナイフエッジのフィンが出来上がる予定。

プリプレグは型紙を当てて3㎜外側まで広げて切り抜いた。このプラス3㎜は最終的には切り取って捨てるものだが、完成時までは調整用につけておく。

2枚を中央でくっつけてあるのは挟んだり重ねたりするときにずれにくくする工夫だ。

一回目は大失敗。

まず、目を離したすきに160度まで上がってしまい、コアに使ったアクリルフォームが溶けて縮んでしまったこと。また、周辺はきっちりとくっついて閉じていたが中央部の圧力が足らず密着していなかったらしいこと。

 

そこで型の不要部分を切り取り、クリップを付けられるだけ付けて周辺の接着をより完璧にするとともに中央部分に穴をあけてネジで締め上げることにした。

コアをペーパーハニカムにしてみた。

多少ラフな温度管理でもオーブンの熱で溶けたり燃えたりすることはないだろう。

ついでに温度計の機能を使って自動で120度前後が維持されるようにしてみた。

 

温度管理の徹底と中央付近のプレスの強化の甲斐あって思い描いていたフィンが出来上がった。

1枚で14.28gに仕上がりました。

ダイソースチレンコアのウエットカーボンより重いが、剛性感もぐっと上がった感じで大満足。

 

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