さて、紙飛行機の季節になった。
二宮康明杯の紙飛行機選手権大会の予選も始まる。
泥縄の感が否めないが、規定2に使うRacer554を作ることにする。
人それぞれ工夫しながら作っているが、以下はあくまでも私の作り方。
まずは主翼について。
主翼を作るときに一番重要なのは強くてゆがみにくいこと。
まずは紙パーツをシートの状態でクリヤラッカーで防湿。
この時に使うのがメラミンスポンジの刷毛。適当な大きさに切ったメラミンスポンジを木片で挟んだだけ。ずれにくいようにちょっと凹凸をつけてみた。
たっぷりと塗った後、ビニール袋に入れてじっくりと紙に吸い込ませたのち、表面に残ったクリアラッカーをティッシュでふき取っておく。塗りムラがあると、乾燥した後、ゆがみの原因になりそうだからだ。
あとはMDF板に挟んで1週間ほど平らに保管してじっくりと乾燥させる。
乾燥したパーツをシートから取り外し、張り合わせる。
この時に、一発で位置決めして張るために、主翼の上に補強をマスキングテープで張り付け、カッターマットで補強の周囲で切り抜く。
色がついているので、ずれたときに見やすく、はみ出した接着剤で紙パーツを汚すこともない。
主翼の外側パーツを貼るときはベッドを使う。キャンバーや上反角で立体的になった形を歪めないように接着面をしっかり押さえつけるためである。
裏側からも確認しながらしっかり押さえつけて張り合わせる。
この後接着剤を乾燥させるが、私は静かに置いておくだけである。
先輩方の中にはギブスにはめるようにして平らな形で固定して乾燥させる人も多いが、私は自由な状態で放置し、時々ゆがみをとりながら乾燥させるようにしている。
こんな感じで主翼を作っています。
二宮さんの紙飛行機と出会ったのは50年も前のことです。その15年くらい後に大学の同窓生たちと武蔵野中央公園でフリーフライトの飛行機を飛ばしていると二宮さん夫妻が声を掛けてくれました。あれから30年も経ちました。
当時、愛読していたモデルジャーナルが突然に休刊(事実上の廃刊)になったときは悲しかったです。
私も紙飛行機との出会いは小学生のころ、子供の科学や切り抜く本からでした。その後ずいぶんご無沙汰でしたが、5年程前に再会し、現在に至っています。
各地で競技会などを開いてくださっている皆さんに感謝です。