さて、昨年末に申し込んで無事、書類審査を通過した種コン高度競技部門。
12月半ばまでに試射した動画を提出しなければならないという条件があったので、その時点で大まかな仕様は決まっており、それなりに打ち上げも行っていたのだが、まだまだ完成はしていなかった。
まず、ノーズコーン。種コンでは高度計とビーコンを搭載しなければならないのでノーズコーンは空洞であることが望ましい。日本モデルロケット協会の高度競技ではスタイロフォームでやってきたが、種コンでは使えない。本当は塩ビかPET樹脂のバキューム成型がよさそうだが、自分の技術とは相性が悪くうまくいっていない。
というわけで、一番安易な方法。3Dプリンタで作ってしまった。まあ、性能的に悪くないので、手抜きを許してもらおう。
ボディチューブは紙エポキシ+マイクログラスか紙エポキシ+ラミネートフィルムかいまだに迷っている。
エンジンブロック周りはトランジョンタイプにした。これもペーパークラフトにしたかったが、細かい作業がつらくなってきたので3Dプリンタで手抜き。図面を書いたらあとは寝ている間に機械がせっせと作業してくれるのは一度体験すると病みつきになる魅力だ。
フィンはバルサ+マイクログラス。実はバルサ+セルロース系クリアラッカーの方が性能が上げられそうだが、初挑戦というもとで安全志向の選択。
というわけで、試作2号機(1号機は応募時に提出済)の打ち上げを植松電機で行った。
ストリーマーの放出もうまくいき、ノーズコーンは設計通り高度計とダミービーコンを守ってくれた。
今回はトランジョン部分を3Dプリンタで、モータチューブを紙エポキシで作ったが、考えてみるとモーターチューブも3Dプリンタでトランジョンと一体造形すれば手間が省けると気が付いた。重量的にも同じくらいで済みそうだ。