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スチレンボードでモデルロケットのボディチューブを作る

スペースプローブコンテストに参加して、意外と話題にしてもらえたのがスチレンボード製のボディチューブ。

通称ダイソースチレン2㎜だ。

何しろ、105㎏のコピー用紙よりも1㎜バルサ、それも比重0.1の店頭ではめったに手に入らないクラスよりも面積当たりの重さが軽い。

ちなみに、画材屋さんなどで売られているものはダイソーのものよりもちょっと丈夫で、面積あたりだと1㎜のスチレンボードが面積当たりの重さが同じになる。

さすがに目を付けた人も多いようだが・・・

「使いたかったんだけど、丸めるときに割っちゃうんだよねえ。」という人も。

他にも、「こんなにきれいに丸められるものなんですか?」という声も多数。

ということで、ダイソースチレンを丸めるテクニックを自慢したい。

なんといっても、肝となるのが「いったん潰す」ということ。

ダイソースチレンは紙と同様に「目」があって長辺方向に曲がりにくい。これが模型飛行機の主翼に使うのには好都合なのだが、これを単に塩ビパイプに巻き付けても簡単に割れてしまう。

私も最初は何枚割ってしまったことか。

5枚くらい割ってしまってから思いついたのがプレス機で丸めるということ。

例えば、木材や竹ひごを曲げるときに、ただ空中で曲げると折れてしまうが、型に押し付けながら曲げればそうとうきついカーブでも折れずに曲げることができる。

そこで、版画のプレス機でローラーに押し付けながら曲げれば折れないのではないかと考えた。(プレス機を使わない方法も下の方で説明するよ)

やってみると・・・

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押し付けて曲がった癖がつくというよりは程よく腰がなくなって自由に曲げられる素材になる感じ。これはこれでボディチューブに使いやすい材料になった。

これを必要なサイズに切りる。
円筒にしたときののりしろ部分の出っ張りを少しでも減らす無駄な努力。ローラーでゴリゴリ押しつぶす。

貼り合わせは両面テープ。スチノリなどでもよいが、乾燥時間を気にせずにじっくりマイペースで作業できるのがよい。

で、クッキングシートを巻き付けた塩ビパイプに輪ゴムで仮止め。この仮止めのおかげできれいなパイプができる。

仮止めの時に両面テープの橋の剥離紙をちょっとだけ、外にはみ出させておく。

あとは、この剥離紙をちょっと引っ張っては張り合わせ、張り合わせたら、輪ゴムをずり下げて・・・を繰り返す。

版画のプレス機なんて普通の家庭にない道具を使うなんてずるい!と言われそうなので、もっと身近な道具でやる方法。

プレス機のように高い圧力をかける機械がないなら、かける方法を考えればよい。圧力は面積に反比例するので、細いローラーを用意してやればよいのだ。

ということで、12㎜程のダイソーのメタルラックの支柱をローラーとして、体重をかけながらゴロゴロと押し付けてみた。むらなくプレスするのにコツが必要だが、結果としてはプレス機と同様につぶすことができた。

で、これをつなぐのだが・・・

私は塩ビパイプを芯にして2つのパイプをきっちりと向かい合わせて外からマスキングテープでぐるっと貼るだけ。

だって、ロケットって基本的には下から上に突き上げる力しかかからないんだから、これで十分。

こうやってつないだパイプをぶんぶん振り回してみたらわかるけど、紙で作ったボディチューブとは比べ物にならない強度があるよ。

 

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