モデルロケットをやっているとつい、この面白さを他人に伝えたい、一緒に楽しみたいと思う。

幸い自分は小学校の先生をやっているので時々そういうチャンスに恵まれる。
その時に困るのがモデルロケットのキットの選択肢が少ないことだ。何しろ、アマゾンで買えるものと言えばアメリカから輸入されているEstes社のアルファ3一択だ。最大の難点はその価格。エンジン1個でも1000円を超える昨今、3000円を超える材料費を参加者に求めるのはハードルが高い。
他には国内でに配布されているものが私の知る限り2種。一つはモデルロケット協会の篠原氏が開発をしているAviatol社のキット。同社では様々なイベントで投入して実績を重ねている。間もなく市販化予定ということで楽しみだ。
もう一つ、ロケット開発で有名な植松努氏が代表を務める就労継続支援A型事務所で作られているアルファ7。植松電機ではロケット教室を開発する仲間をUEパートナーという形で組織し、全国でモデルロケット教室を開催している。そのモデルロケット教室で使うために開発・製造されているのがこのアルファ7だ。私もUEパートナーとしての研修を受け、その時に製作したのが写真の機体だ。
そして最後。左端。小学校の「工作クラブ」でモデルロケットの製作体験をするために開発したものだ。開発コンセプトとしては
1 小学校のグラウンドでA型エンジンを使って安全確実に回収できる。(想定高度40m未満)
2 11名の小学生が60分×2回の活動時間で製作から打ち上げまで完了できる。
3 一人当たり単価が安い。できればエンジン代だけで済ませたい。
というわけで出来上がったのが「シュレ猫1号」

ノーズとエンジンブロックは3Dプリントで印刷。フィラメント代など多少はかかるが、忘れていたことにしよう。


フィンはDAISOのPPシート。

この材料の良いところは安いことと丈夫なこと。とにかく折れない。他のロケットは私みたいなへたくそが作ると打ち上げでフィンを折ってしまうのだが、このフィンが折れることはまずないだろう。欠点は接着剤が効きにくいこと。そこはエンジンブロックの隙間にきつく挟み込む形で対処している。心配なら瞬着を流し込んでおけば気休め位鬼はなるかもしれない。
そして肝心のボディうチューブ。前述の教育用ロケットはいずれも既成の紙筒を用いたものだがこれを購入すると馬鹿にならない金額になる。仕方ない、子どもが作れるようにしてやろうじゃないか。
というわけで塩ビパイプをマンドレルにしてケント紙を丸めて作ることにする。小学生でも正確に作る方法をいろいろ実験した結果、動画のように輪ゴムで抑えながら5㎜の両面テープの剥離紙を少しずつはがしていけば小学生でも全員きれいにボディチューブを作ることができた。両面テープだけでは不安だと思われたら、両端だけマスキングテープで補強するとよいかもしれない。今回は両面テープだけで全員成功したが。このパイプの作り方は現在のところ最強。