ピストンランチャーを使うときにはイグナイタへの接続に工夫が必要になる。
ランチロッドを使うときなどはモーターの下に突き出しているミード線にミノ虫クリップなどを使って配線する。モーターをガスが漏れないようにシリンダーにはめ込む必要があるピストンランチャーでは配線をどのように引き出すかが問題になる。
アポジー社のキットではシリンダーとモーターの隙間からイグナイタの細線を引き出してミノ虫クリップで配線するようになっているが,これだと点火した後ミノ虫クリップやコードが一緒に持ち上げられ,最終的にシリンダーから離れるまで重りとして働いてしまう。
発射時に機体と共に上昇するシリンダー周りはできるだけ軽量化したいところなので,そこをちょっと工夫してみた。
今回のシリンダーは内径が29mmほど。対してモーターが18mm。
カプラーとなるキャップが必要になる。
このカプラーに電極を仕込んで重量と抵抗を減らすようにした。
まずキャップの内側でイグナイタのリード線にタッチする電極を作る。
キャップの内側をぐるりと囲んでから外に引き出すような形に0.3mmの銅版を切り出した。
それをキャップの内側になるように配置し,芯金となる塩化ビニルパイプに巻きつける。幕時の接着剤はCAを使った。
引き出しようのベロをキャップの外側に折り曲げて出来上がり。
取り付けるモーターの準備。
念のためリード線の片方を絶縁して普通に点火穴にイグナイタを差し込んで固定プラグを差し込む。
リード線をモーターに沿って折り曲げ,マスキングテープで固定。使うマスキングテープの長さはモーターマウントに差し込んでしっかり固定できる太さになるように調整する。
これをキャップの内側の銅版に触れる様に差し込む。
これをシリンダーにとりつけ,銅版の両側にタッチするように配線をすればよい。
発射時にしっかり導通するように触れていればよいのでクリップを使って軽く触れさせるだけでよい。
発射スイッチと並行にLEDをつけておけば,導通を確認しながら配線ができるので便利。
これで,必要な時だけ配線がシリンダーに接触していて上昇の邪魔をしない点火システムが出来上がる。