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高度競技モデルロケットのエンジンマウント

エンジンマウントはモデルロケットの中で一番力のかかる部分である。
エンジンの加速度を無理なくロケット全体に伝える必要がある。

具体的には、進行方向に向かって、ボディチューブを通じてノーズコーン、そしてパラシュートなどのリカバリパーツまで。

もう一つ、フィンを支える土台としての役割もある。

工夫しなくてはならないのが、最低25mmの直径が全長の半分以上にならなくてはならないこと。つまり、コンパクト(=軽量)に作ろうと思うとエンジンマウントの外側も25mm以上の直径にならなくてはならないということである。

そこで、今回は、エンジンマウントを紙で作り、その周りをスタイロエース2を使って、25mmまで太くする構造とする。

まずはスタイロエース2にエンジンを通す穴を開ける。

まず、15mmの木工用ドリルで穴を開ける。
材料を平行に移動できるようにドリル台と材料台を準備し、材料台に材料を固定。アルミのアングルをかましてあるのはクランプで材料を凹ませないようにとの配慮。

目指す出来上がりの穴は18mmであるが、ギリギリの大きさで開けるとボロボロの加工跡が残ることになる。

 

そこで、小さく開けて紙やすりを巻いた紙パイプで少しずつ綺麗にしながら寸法を合わせる。

 

紙筒をボール盤に取り付けるときに使ったのがこのテーパーの紙やすりホルダ。

 

スタイロの内壁を紙で保護する。エンジンの外径が17.5mmくらいなので、18mmの塩ビ管を少し削って17.75mmくらいの芯を作り、それに紙を巻いたパイプを作る。

 

 

紙筒にはセメダインCを塗りつけてスタイロの穴に押し込む。紙筒が潰れないように芯にマスキングテープのストッパーを巻きつけた物ごと一気に押し込む。

 

芯の塩ビパイプを抜いてみるとこんな感じ。

紙の方が奥に入っているのは傷んだ端の方を削り落とすため。

で、円柱に加工するために、もう一度塩ビパイプの芯をつける。

ろくろ代わりのボール盤。チャックには先の紙やすりホルダー。下には振れどめのワッシャをはめたビス・ナット。ワッシャの外径を塩ビパイプの内径に合わせた。

 

彫刻刀と荒い紙やすり整形。この時点で外径が26mm強。

仕上げて25.5mmを目指す。

ちょっと削りすぎたが、25mm以上なら問題なし。

 

空気抵抗を減らすために後端を絞り込む。

このエンジンマウントの周囲を3等分するための治具。ボディチューブ外周の1/3の線を使って鉛筆で卦書けるように穴を空けたもの。

120度回ったところに最初に卦書いた線が見えるようん窓を空けてある。

 

 

 

 

この印に沿って工作用の刃の薄いのこぎりでフィンを差し込む切れ目を入れる。

切れ目が入ったところ。

 

これに補強と表面の平滑化を狙ってダイソーのエポキシを塗って研いでを2回繰り返した。

 

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