本番
2018年9月15日 本番が行われた。
当日は本番用機 5号機と予備機6号機を持参。
ついてみたら5号機のノーズコーンがつぶれて接着部分がはがれていた。積み方が乱暴だったためである。ほかにもボディチューブに軽微なつぶれがあり、これも心配の種であった。
コンディションは弱風晴れ。
ここで6号機を使うという選択肢もあったが、実験段階で同体積で1mの高度差があったことから、マスキングテープで急遽補修して5号機の使用を決める。つぶれについては無理やり修正してごまかす。
受付を済ませてみると、あまり大きな機体が見受けられないことに安心。確実に飛ばすことに集中する。
最後から2番目の打ち上げとなった。結果は35m。誤差5mはマイナス12.5%のペナルティとなる。つまり、体積で自機の87.5%以上の機体がない限り、いくら40mぴったりのチームがあっても自機の優勝は決定である。
反省点
最も悔やまれるのは実験段階の125ft(37.5m)を大きく下回ってしまったことである。
原因は接続部分のつぶれであると考えられる。
加速中は前半部分に後半部分を押し付ける形で力がかかるが、年商が終わって時点でその力が働かなくなり、受けた風で差し込み部分が座屈、折れて上昇に急ブレーキがかかった模様。
差し込み部の先端に補強リングをつけておけば避けられた事故である。
次回に向けて
まずは、実験段階の性能をきっちり再現できる強度の確保
そしてもう一つが体積を減らさずに40mに近づける性能向上である。
アイディアの一つとして、ピストンランチャーの開発がある。日本のロケット甲子園では禁止されているが、スペースローブコンテストでは持ち込みのランチャーが認められているので、ルール上は使用可能である。ただし、アメリカで売られているものは小型ロケット用のものであり、10000㎝^3を超えるものに使えるピストンランチャーの開発は多くの技術的な課題を解決しなくてはならなそうだ。
つのアイディアは空気抵抗の低減である。今回は塗装なしでの挑戦であったが、塗装などによる表面の平滑化でどこまで空気抵抗が減らせるか。また、形状による空気抵抗の低減にも挑戦したい。