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スペースプローブコンテスト ロケット部門への挑戦 軽量化の工夫

 

軽量化の工夫

ボディチューブの「節」

 材料を薄くすれば軽くなる。その分、弱くなるので、重量を増やさずに強度を補ってやらねばならない。

 まず、ロケットが弱いと起こるのが「座屈」である。つまり、ロケットが折れてしまうのである。それを防ぐには、竹のように「節」を入れてやるのが有効である。つまり、全体がきれいな円筒形を保っていれば、ロケットはまっすぐにしたから上に突き上げる力に耐えればよいのである。

 そこで、発泡スチレンを円形に切ったものをボディチューブの所々に入れてやる。これは、それほど強い必要はなく、あくまでも円筒を円筒形に保てればよい。具体的には、チューブ内径の円盤の周囲5㎜だけを残した細いドーナツ型であっても十分にその役割を果たした。

エンジンマウントの接合

 モデルロケットにおいて、もっとも大きな力がかかるのがエンジンマウントであり、この力をいかにボディチューブ全体にストレスなく伝えるかが問われる。

 そこで今回は、フィンを使ってエンジンマウントとボディチューブをつなぐとともに、フィンの位置固定用円盤にもその力を分担させた。さらに、エンジンマウントを30㎝近い長さとし、その上端にも節を兼ねた接合リングを設置した。この接合リングは最後まで肉抜きをせず、逆噴射のガスを外に逃がさない役目も果たしている。

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